燃えよピンポン
Balls of Fury。期待して観てもいけないし、つまらなかったからといって怒ってもいけない、と思って見に行った。うっかりしているうちに、みゆき座(以前はスカラ座2と呼ばれてたような)に観に行かなければならなくなっている、という状況がたまにある。前回はモンスターハウスがそうだったよ。
以下、ネタバレ。
質の高い映画を期待していなかったし、質が高いと思えなかったことについて怒ったり、残念に思ったりするつもりはなかった。主人公と女の子が突然恋仲になってしまうことも、バックハンドが苦手というオチが面白くないことも(だって、フォアハンドとバックハンドの能力にそれほどの違いが出るものなのか?たとえ、バックハンドが苦手なのだとしたら、師匠は変なヒントを告げるんじゃなくて「バックハンドをねらえ」というべきでしょ、命かかってんだし)、まぁ、いいじゃん、で許せる。
ただ、C級、D級の映画、として片付けるには惜しいところがあったので、もったいないなー、もう少しきちんと作れてればなー、と思う。
相手の体にボールを当ててラリーを成立させちゃうというアイディアは、かなり大きく気持ちが動いた。戦いたくない相手に勝たせるほどのテクニックってすごいと思う。ここはもっとふくらませてよかったと思う。あっさり使いすぎ。惜しい。
それから、いろんな対戦相手が出てくるんだけれど、結局単に高速で打ち合うだけというのも惜しい。2人がつながっているプレイヤーだからバックハンドがなくて、とか(ドカベンの赤城山高校みたいじゃん)、プレイヤーごとの個性を生かした面白い試合を作ってほしかった。
後者は「少林サッカー」を見た時にも感じたことで、実際のサッカーとか卓球の面白さを踏まえた上で、ナンセンスだったり、超自然だったりするフレーバーを入れればよいと思うんだけれど、ナンセンスとか超自然を単に球が早いとか、ラリーが続くとかそういうところにつなげちゃうのがもったいないと思う。